2013年1月7日月曜日

グローバルモバイル通信環境構築法


世界旅行者のためのグローバルモバイル通信環境を格安で構築する方法を以下説明します。
まず、必要なのがプラットフォームのメイン機器です。当初、ノートパソコンで検討しましたが、ストレージがHDDで振動に弱い、それではとネットブックタイプでSSD機器を探すがACアダプターがユニバーサル電源になっていないなど、どれもピタッとくるものが無い。HDDSSDに換装することも考えたが面倒くさい。
そこで、動作の軽い、かつ地図アプリが充実していてMAP系に強いアンドロイド機器を選択します。
プラットフォームのタブレット。これは、日本で発売されたばかりのAsusGoogle Nexus 7 @19,800円を選択します。内部ストレージは16GBあり振動にも強い。

 次に、Wi-Fi環境を実現するためSIMフリーのテザリング可能アンドロイド端末を選びます。
これは、イーモバイルのPocket Wifi S2S41HW)を選ぶが、実際に買うのはアマゾンで同一機種であるHuawei製のIDEOS X3(別名HUAWEI MODEL U8510-1)を購入する。約11,000円程度。元々、海外で販売されているSIMフリー端末をイーモバイルが日本でも販売しているものだ。海外向けの製品名IDEOS X3で購入する。ただし、標準で付いているバッテリーは1200mAHであまり持たないので、同じくアマゾンで大容量バッテリー3900mAH程度のものを購入し付け替える。取説は、イーモバイルのサイトで公開されている取説をダウンロードしてファイリングするのがミソ。

 これで、ハードは台湾大手Asusと中国本土大手Huaweiとの最強コンビで決まりです。

1.Google Nexus 7  16GB           @19,800
2.HUAWEI IDEOS X3            @11,000
3.同上用大容量バッテリー               @6,300

 次に、ハードが揃ったのでソフト編です。
SIMカードは、イオンへ行きIIJ128KBデータ通信使い放題月額@945円の普通サイズのSIMカードを初回費用@3,000円で購入。IIJNTT-DOCOMO回線を使用している再販業者。

4.SIMカード購入代金         @3,000円   以上、ハードウエア費用計40,100
 
 このSIMカードを、IDEOS X3に挿入し、自宅パソコンでIIJのホームページにアクセスしSIMカードの開通登録を行う。月々の支払いはクレディットカードで引き落としになる。登録が完了すると即座にSIMカードが有効になるので IDEOS  X3 の電源を入れる。端末のアンテナが立ち電波を受信していることが分かります。試しにインターネット等へ接続して正常受信していることを確認します。

5.IIJ 128KBデータ通信使い放題 @945/

 ここまでで、データ通信環境の構築完了。次に、IDEOS X3の設定メニューから無線とネットワークを選択、テザリングとポータブルアクセスポイント、Wi-fiアクセスポイントを選択し、SIMカード固有の必要事項を入力保存すると、端末左上にポケットWi-fiテザリング中のマークが出ます。
 
 次に、いよいよGoogle Nexus 7 の電源を入れると、PAD右上にWIFIマークが出ます。
これで、テザリング完了ですがまだ電話が出来ません。

そこで、PADや端末のPlayストアからNTT050 Plus をダウンロードし、登録設定します。
050Plusはインターネット電話であるIP電話ですが、050から始まる固有の番号が取れます。相手に050の着信記録も残るので普通の携帯と同じ感覚で使える。月額@350円で、日本から、また全世界から日本の携帯電話への通話は16.8円約17/分、固定電話への通話は8.4円約9/3分でかけられます。050への通話は無料です。ただし、日本以外の海外への通話は別料金体系です。

6.050 Plus契約         @315/月 
                                            以上、電話回線基本料金@1,260/

 IIJ128KB回線は、データ回線速度が遅いためYou tubeは見れませんが、普通のネットブラウジング、メイル等なんらストレス無く問題ありません。ただし、インターネットラジオは時々止まりますがすぐ再開します。

050電話品質も全く問題ありません。端末やPAD050アプリが起動していないときは、当然050にかかってきた電話は繋がりませんが、留守番電話機能があるので、電話をかけた相手はメッセージを残すことが出来ます。メッセージは登録された端末やPADgmailアドレスに届くので後でメッセージを聞くことが出来ます。SKYPEなどのIP電話は片方がアプリを起動していないと通話が出来ず、当然メッセージも残せません。

ここまでは、日本滞在中は以上でOKですが、海外へ行くと当地の格安な高速データ通信SIMカードを購入し同様に通信環境を構築します。
世界から見ると日本の通信環境は異常に高いので、グローバルスタンダードなシステムを最初から構築することが重要。

 NEXUS 7Wi-fi環境だけでなく、LAN接続も出来る。世界中の地図があるMAPDROYDアプリをインストールし、これからツーリングに行く場所の地図をダウンロードしておこう。これは、OPEN STREET MAP というフリーソフトの地図で世界中を網羅している。データが膨大なのでLAN接続でダウンロードするのが早い。一旦ダウンロードしておくと、オフラインでいつでもどこでも地図が見られる。オンラインでMAPNAVIアプリを使い、オフラインでOPEN STREET MAPを使う。これで地図ソフトは完璧だ。